金本位制とインフレとデフレ

歴史を通して、アメリカ人には金本位制に戻すとデフレ的な効果がある、つまりインフレを防ぐ効果があるということが強く認識されているのです。
いわゆる金本位制導入を主張している人は、このような歴史的な事例を参考にしているのです。
1981年のレーガン大統領による「金委員会」で、金本位制にすべきか否かが討議された時にも、賛成論者は論拠としてこの点を強く主張していたのです。
当時は2ケタインフレだったのでなおさらでした。

逆に金本位制が停止した時の状況をフォローしてみますと、1861年にインフレ率がほぼゼロだったところから、20%くらいの猛烈なインフレになっています。
次に1917年、第一次世界大戦の時ですが、この時も金本位制を停止する前からインフレが始まって、停止してからやはり24%くらいまでインフレ率が上がっていました。

その次の1933年、ルーズベルトが金の国有化と同時に金本位制から離脱した時は、ゼロから7%くらいの小幅インフレ率の上昇に転じるきっかけとなりました。

もう一つ、1971年のニクソンショックのときは、ドルと金の交換を停止する前には4%弱のインフレ率でしたが、80年代半ばにかけては、12%強まで上昇しました。

こうしてみると、やはり金本位制にするとデフレになり、金本位制を停止するとインフレになるという法則がアメリカの歴史の中では見えてきます。

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