金の本質的な部分

金というのはそのもの自体に価値があるからこそ、古代エジプトの時代から6000年の試練に耐えてきたのです。
これが金の本質的な部分だと思うのです。
通貨としての金も、そういうところから派生したものです。
古典的金本位制の時代には、同じマネーといっても金貨と紙幣という2本立てで流通していました。

ところが、やがて経済の規模が大きくなってきてペーパーマネーが、流通する通貨の主流になり、管理通貨の時代となってきたのです。
さらにここ10年近くの間には、いわゆるデリバティブというような取引が広く行われるようになってきました。
ニクソンショックによってドルが金の重しから解放され、マネーがマネー経済の中で自己増殖し、メガバイトマネーとかエレクトロニックマネーといわれるような時代となり、実体経済とはバランスがとれないほど巨大化してしまったのです。

つまり、最初は金兌換というかたちで金貨という価値の裏付けのある通貨が登場し、それから紙幣が出て、そして銀行制度を通じて信用創造がなされて、現実に中央銀行が発行する通貨以上の信用を創造した。
さらにそれが新しい金融技術を裏付けとして、デリバティブというようなかたちとなって膨張したわけです。
ここに今の金融システムの脆さが内在しているのです。

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